南仏アルプスで育つ、特別なラベンダー
南仏プロヴァンス地方、ヴェルドン自然公園の北部——
アルプス山脈のふもとに、標高1,400mのブルーダルジャン農園はあります。この地で育つ真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)は、冬には雪が積もる厳しい環境を耐え抜き、夏には乾いた空気と強い日差しのもと、野生の力をそのままに花を咲かせます。
ラベンダーは本来、涼しく乾燥した気候を好む植物。この土地のテロワール(土壌・気候・標高など自然環境の個性)は、ラベンダーが最も美しく香り高く育つ条件をすべて満たしていると言われています。
香り、色、成分——
そのどれもが、平地で栽培されるものとは一線を画す、力強さと透明感を宿しています。
ブルーダルジャンでは、野生ラベンダーから種を採種し、農薬や化学肥料を一切使わずに育て、花が満開になるほんの数日だけを見極めて手摘み。蒸留も農園内で自ら行い、そのまま製品に仕上げています。
大量生産では真似できない、土地の力と手仕事が織りなす香り。
それが、BLEU D’ARGENSの真正ラベンダーです。
標高1,400mのグラン・クリュ
ブルーダルジャン農園が位置するのは、南仏アルプスの西端に広がるヴェルドン地域自然公園の山岳地帯。
この一帯は、ユネスコ世界ジオパークにも認定されるほどの豊かな地質的多様性を持ち、ラベンダーにとって理想的なテロワール(土壌・気候・標高)が揃っています。標高1,400mという高地特有の昼夜の寒暖差は、ラベンダーが芳香成分を蓄えるのに最適な条件。さらに、乾燥した空気と石灰質の痩せた土壌、強い紫外線と冷たい風が、花の中の精油成分をぎゅっと凝縮させます。
真正ラベンダーの香りの美しさを決めるのは、主にリナロールと酢酸リナリルのバランス。
この農園で育つラベンダーは、その二つの成分を絶妙に高める自然環境に恵まれ、軽やかさと華やかさを併せ持つ香りへと育っていきます。まるでワインにおける“グラン・クリュ”のように、この土地でしか生まれない香りが、ここにはあります。
真正ラベンダーの香りが、心と肌に届けること
就寝前に香りを深く味わうことで、緊張感からふっと解き放たれるような感覚へ。真正ラベンダーは、一日の終わりに気持ちを整える“香りの習慣”として親しまれています。
呼吸がゆっくりと落ち着き、自然と穏やかな気分へ導いてくれるようです。
野生の真正ラベンダーが持つすっきりとした香りは、肌のバランスをすこやかに保ちたいときにも。乾燥や外的刺激を受けたお肌に寄り添うような、心地よい香りと手触りが特徴です。
フェイシャルスチームやスキンケアオイルとの併用もおすすめです。
気持ちがざわつくとき、不安を感じたとき、真正ラベンダーの香りはやさしい支えとなってくれるでしょう。呼吸に合わせて香りを感じることで、心の緊張がゆるみ、落ち着いた時間が流れはじめます。
手首や首元に少量のオイルをなじませて、香りを楽しんでみてください。
長時間のデスクワークや立ち仕事のあと、肩や首まわりに張りを感じたときに。真正ラベンダーは、やさしくなじむ感触とともに、心地よいリズムで身体をいたわる時間を演出します。
真正ラベンダー精油配合のマッサージオイルは、ゆっくりと円を描くように塗布してご使用ください。
ラベンダー畑のまわりに、柵はありません。
そこに咲くのは、白や紫、ピンク、灰色——色とりどりの在来種のラベンダー。雑草とともに生き、蝶やミツバチ、羊やヤギたちが自由に行き交う風景。ここは、農薬も化学肥料も使わない、地球と共生する農園です。
ブルーダルジャン農園では、地球環境と生態系の保全を第一に、自然のリズムに寄り添ったラベンダーづくりを行っています。高地特有の気候によって害虫の発生が少なく、野生の真正ラベンダーはすべて異なる遺伝子を持っているため、病気の蔓延を防ぐことができます。
人間の手を加えすぎず、植物本来のたくましさを活かす。それが、ブルーダルジャンの哲学です
花が咲く季節には、野草のなかからラベンダーだけをひとつずつ手で摘み取り、畑に咲く命を丁寧に見つめることから製品づくりが始まります。この素朴で静かな風景は、未来の世代にも受け継いでいきたい、私たちの「原風景」です。