ブルーダルジャン農園の真正ラベンダー精油を活用したオリジナルルームスプレーが、THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection(大阪ステーションホテル)の一部客室にて、ルームアメニティとして提供を開始しました。
南フランス・プロヴァンスのラベンダー農園から届いた香りが、大阪のホテルで過ごす夜のひとときへ。ブルーダルジャン農園が日本で大切に伝えてきた真正ラベンダーの魅力を、旅先での「眠り」や「くつろぎ」という新しいかたちでお届けします。
THE OSAKA STATION HOTELで始まる、ラベンダーの新しい安眠体験
今回ルームスプレーが採用されたのは、JR大阪駅西口に直結するTHE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection(大阪ステーションホテル)。ホテルで過ごす時間の中でも、客室は一日の旅を終え、心身をゆっくりと休める大切な場所です。
今回のルームスプレーは、そんな夜のひとときに寄り添う香りとして、ブルーダルジャン農園の真正ラベンダー精油を使用してオリジナルで製作されました。お休み前などに客室空間へスプレーしていただくことで、南フランス・プロヴァンスの真正ラベンダーならではの、穏やかで自然な香りをお楽しみいただけます。
旅先で一日を終え客室で過ごす静かな時間に、南フランスのラベンダー畑を思わせる香りを調香師 箕輪三香氏が制作しました。ブルーダルジャン農園が大切にしてきた真正ラベンダーの魅力を、ホテルステイという新しいかたちで体験していただけます。
提供概要
提供開始日:2026年8月1日(土)より
提供内容:オリジナルルームスプレー「True Lavender」5mL
提供客室:スペシャリティールームおよびスイートルーム 全47室
※客室での提供内容は、予告なく変更となる場合がございます。
調香師:箕輪三香氏 (Aromatise主宰)
プロヴァンス地方で、真正ラベンダーの在来種を守り続ける農園
今回のルームスプレーに使用されているのは、南フランス・プロヴァンスにあるブルーダルジャン農園で栽培・蒸留された真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)の精油です。ブルーダルジャン農園が大切にしているのは、単にラベンダーを栽培することだけではありません。
農園では、プロヴァンスの土地で受け継がれてきた真正ラベンダーの在来種を守り、次の世代へつないでいくことを大切にしています。真正ラベンダーには、種子から育つ在来種と、挿し木によって同じ性質を受け継ぐクローン系統があります。
在来種の真正ラベンダーは、一株一株が遺伝的に異なる個性を持っています。そのため畑をよく見ると、株によって花の色や背丈、開花のタイミングなどにもわずかな違いが現れます。こうした多様性こそが、自然の中で種子から世代を重ねてきたラベンダーの特徴のひとつです。
ブルーダルジャン農園では、この在来種の真正ラベンダーを栽培し、自ら採取した種を次の世代へとつなぐことで、プロヴァンスの土地に根付いてきたラベンダーを守り続けています。

香りとともに一日を終える ― ホテルの「眠り」に寄り添うルームスプレー
旅先で迎える夜は、いつもの暮らしとは少し違う時間です。
一日を歩き終えてホテルへ戻り、照明を落とし、翌日のために身体を休める。そんな一日の終わりに、客室を満たす「香り」もまた、ホテルで過ごす時間をつくる大切な要素のひとつだと私たちは考えています。
香りは目には見えませんが、空間の印象を大きく左右し、ときには場所や出来事の記憶と結びつきます。
ラベンダー ― 夜と安らぎを象徴する香り
数ある植物の中でも、ラベンダーは古くから暮らしの中で親しまれ、現代においても安らぎや休息、眠りの時間を象徴する代表的な香りのひとつです。
ピローミストやルームフレグランス、バスアイテムなど、夜の時間を心地よく過ごすためのさまざまな製品にラベンダーが用いられているのも、その穏やかな香りが世界中で長く愛されてきたからこそ。
特に真正ラベンダーは、華やかさを前面に押し出す香りとは異なり、植物らしい清々しさの中に、やわらかさを感じさせる香りが特徴です。今回のルームスプレーでは、その真正ラベンダーの香りを、ホテルで一日を終えるための小さな「ナイトルーティン」として提案しています。
香りが、旅の記憶になる
そして、今回のルームスプレーにはもうひとつ、大切にしていることがあります。
それは、香りと旅の記憶とのつながりです。
ある香りにふと触れた瞬間、かつて訪れた場所や、そのとき一緒にいた人、旅先で見た風景を鮮明に思い出すことがあります。ホテルの客室もまた、旅の記憶が生まれる場所です。
大阪で過ごした一日を終え、客室に戻り、真正ラベンダーの香りとともに静かな夜を過ごす。
その体験が、THE OSAKA STATION HOTELで過ごした時間の記憶のひとつとなり、いつか再びラベンダーの香りに触れたときに、大阪での旅を思い出していただけたなら。ブルーダルジャン農園の真正ラベンダーが、単なる客室のアメニティではなく、旅と日常を香りでつなぐ存在になることを願っています。

南フランスの農園から大阪へ ― 制作に至るまでの想い
今回のルームスプレーの構想が生まれたのは、2024年7月。南フランス・プロヴァンスにあるブルーダルジャン農園で、ラベンダーの収穫を手伝っていたときのこと。一面に広がるラベンダーを刈り取り、乾燥させ、蒸留する。毎年繰り返されてきた農園の仕事に加わる中で、私はひとつの話を耳にしました。
それは、種から育てる在来種の真正ラベンダーを守り、伝統的な方法で精油を生産する農園が、年々減り続けているという話でした。
ブルーダルジャン農園では、自ら真正ラベンダーの種を採取し、その種から次の世代のラベンダーを育てています。畑に立つと、同じ真正ラベンダーでありながら、株によって背丈も、花の色も、咲く時期も少しずつ違います。
効率だけを考えれば、もっと均一に、もっと生産しやすい方法があるのかもしれません。
それでも、その土地で受け継がれてきた植物の多様性を残し、種を次の世代へつないでいく。収穫したラベンダーを蒸留し、その年、その土地で育った植物の香りを精油として届ける。
ラベンダー文化が育まれてきたプロヴァンスの地で、その土地ならではの真正ラベンダーの香りをつくり続ける。
実際にその仕事に携わったことで、この真正ラベンダーを単に「良い香りの精油」として販売するだけではなく、その背景にある農業や文化まで含めて、未来へつなぐ方法をつくりたいと思うようになりました。
「未来へつなぐ」ために、使われ続ける場所をつくる
農業として栽培を続けていくためには、毎年ラベンダーを育て、収穫し、蒸留する。そして、そこで生まれた精油が誰かの暮らしの中で使われていくことが必要です。
だからこそ、日本で真正ラベンダーを届ける私たちにできることは何か。
そう考えたとき、これまでのように精油そのものを販売するだけではなく、真正ラベンダーが人々の暮らしの中で必要とされ、継続的に使われる新しい場所をつくることも、ひとつの答えなのではないかと考えました。
そこで着目したのが、「ホテルアメニティ」でした。
ラベンダーは古くから、安らぎや休息の時間に親しまれてきた香りです。
その真正ラベンダーを、旅先で一日を終え、明日のために休むホテルの客室へ届けることができれば、農園で守られている植物の価値を、説明だけではなく「香りの体験」として伝えることができるのではないか。
そして、その香りがホテルで日々使われることは、プロヴァンスで真正ラベンダーを育て続ける農業を支えることにもつながっていきます。2024年のプロヴァンスで芽生えたその構想が、今回のルームスプレーへとつながっていきました。
プロヴァンスで守られる在来種を、日本のラグジュアリーホテルへ
そして2026年8月。
ブルーダルジャン農園で育てられた真正ラベンダーは精油となり、海を越え、THE OSAKA STATION HOTELの客室へ届けられることになりました。2024年夏、ラベンダー畑の中で考え始めたことが2年の時を経て、日本を訪れる人々の旅の一部になる。
私にとって今回の取り組みは、ルームアメニティをつくることを目的としたものではありません。
プロヴァンスで守られてきた真正ラベンダーを次の世代へつないでいくために、日本で新しい価値と使われ続ける場所をつくること。
農園で守られる在来種と、大阪のホテルで過ごす一夜。遠く離れた二つの場所を真正ラベンダーの香りでつなぐことが、今回のプロジェクトに込めた私の想いです。
