英語もフランス語も自在に歌うポップスター|MIKA(ミーカ)の魅力にハマる理由

英語もフランス語も自在に歌うポップスター|MIKA(ミーカ)の魅力にハマる理由

はじめに|レバノン出身のポップアーティスト MIKA

今回は、珍しく洋楽の話題です。紹介したいのは、レバノン出身のアーティスト MIKA(ミーカ)。彼の場合は「歌手」というよりも「アーティスト」という言葉がふさわしい存在です。以前から代表曲「Elle me dit」は知っていたのですが、最近になって改めてその魅力にハマっています。

「Elle me dit」|フランス語で歌うキャッチーな1曲

▶️ Elle me dit - MIKA

2012年にリリースされたこの曲は、2013年のフランス留学中によく耳にしていた思い出の1曲。当時はブラジルW杯前で、シャキーラの「Waka Waka」やミシェル・テロの「Ai Se Eu Te Pego」などと共に流行していました。あの頃の街の空気と重なるように、今聴くと懐かしさがこみ上げてきます。

3オクターブ半の歌声|「Grace Kelly」で見せる驚異の声域

▶️ Grace Kelly - MIKA

この曲を聴いて驚いたのは、圧倒的な声の高さ。本人いわく、3オクターブ半もの音域を持つとのことで、ヨーロッパでは「フレディ・マーキュリーの再来」とも言われているそうです。少年時代にオペラの声楽教育を受けていたという経歴もあり、その技術と努力が今に生きているのでしょう。

ちなみに曲のタイトルであるグレース・ケリーという名前は、歌詞には一度しか出てこないという遊び心も魅力のひとつです。

Queenもシャンゼリゼも歌いこなす多才さ

▶️ MIKA - TV Performance

こちらのTV番組では「オー・シャンゼリゼ」を3:00頃に、「Killer Queen」の冒頭を4:40頃に披露。難しすぎて途中で断念する場面もありますが、それでも声の力強さと表現力に驚かされます。
いつかフルバージョンでQueenのカバーアルバムなどが出ると嬉しいですね。

フランスの名曲を現代的に再解釈|「Je chante」

▶️ Je chante - MIKA (Cover)

シャルル・トレネの代表曲「Je chante」もカバーしているMIKA。
クラシックなフレンチ・シャンソンを、彼独自のポップセンスで再構築しており、本家の歌唱と聴き比べてみるのも面白いです。

歌詞中では「道の上で歌う」とあるのに、PVでは線路の上を歩いているというMIKAらしいユーモアも。
昭和歌謡でいうところの植木等や藤山一郎を混ぜたような、レトロで洒落たセンスが光ります。

まとめ|英語×フランス語×才能=MIKA

久しぶりに聴いたMIKAの音楽は、やっぱり素晴らしかったです。英語とフランス語、どちらも自在に操り、唯一無二の声とセンスで表現する彼の音楽は、言語の壁を越えて胸に響きます。

この記事をきっかけに、まだMIKAを知らない方もぜひ一度その歌声を聴いてみてください。きっとあなたもハマるはずです。

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