コロナ禍の心を整える|真正ラベンダー精油の効能と活用法まとめ

コロナ禍の心を整える|真正ラベンダー精油の効能と活用法まとめ

心を整えるアロマセラピー|コロナ禍にこそ香りの力を

2020年も気づけば折り返しを迎えました。私自身、最後のフランス出張から半年、家と会社の往復だけの日々が続いています。本来であればイベントや現地視察が目白押しだったはずの一年。創業5周年という節目の年でもありましたが、すべてがキャンセルとなり、静かな時の流れに身を任せています。

それでも、日常を止めることはできません。人と会えない、旅に出られない——そんな制限があるからこそ、日々の小さな「整える習慣」が大切になってきました。

今回は、そんな日常をやさしく支えてくれる真正ラベンダー精油の効能と活用法についてご紹介します。

ストレスや不安を穏やかに鎮める真正ラベンダーの香り

真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)は、アロマテラピーの世界でも特に「癒し」に特化した植物とされています。多くの植物が特定の効果に特化する中で、真正ラベンダーは心身のバランスを整える万能型の精油として知られています。

真正ラベンダー精油の活用法

その理由は、香り成分にあります。主成分であるリナロールや酢酸リナリルは、副交感神経を優位にすることでリラックスを促進し、抗不安作用や睡眠の質の向上にも寄与すると言われています。

実際、ブルーダルジャンの真正ラベンダー精油には600種類以上の芳香分子が含まれており、その調和の取れた香りは、嗅ぐだけで穏やかな気分に誘ってくれます。フローラルな甘さの中に、ハーブの清々しさが混ざり合い、緊張をやわらげて心を深く落ち着かせてくれる香りです。

副交感神経を刺激し、睡眠と免疫力の質を高める

自律神経は、私たちの健康と心の状態に密接に関わっています。特に、「休息の神経」と呼ばれる副交感神経は、リラックスや内臓の働き、免疫機能の調整に関与しています。

真正ラベンダーの香りは、この副交感神経を意識的に優位に導くことで、睡眠の質の向上や免疫力の回復を助けてくれます。

例えば、夜寝る前の10分間、照明を落とした部屋でラベンダーの香りを焚きながらストレッチをする。それだけでも身体の緊張がやわらぎ、ぐっすりとした眠りへと導いてくれるでしょう。

ストレスフルな現代において、香りによって自律神経のバランスを意識的に整えることは、まさに“未病”のケア=予防的セルフメンテナンスとも言えます。

肌荒れやニキビ対策にも役立つラベンダーの植物力

香りだけでなく、真正ラベンダーは肌へのやさしさも大きな魅力のひとつです。リナロールや1.8-シネオールといった成分には、抗炎症作用や抗菌作用があり、ストレスによる肌荒れやニキビをケアしてくれます。

生活リズムが崩れがちな自粛生活では、肌の状態も影響を受けやすくなります。そんなときは、ラベンダー配合の石鹸で丁寧に洗顔したり、芳香蒸留水で肌をやさしく保湿するなど、香りと触感の両面からスキンケアを見直すのもおすすめです。

香りが連れてくる記憶|南フランスへの心の旅

南フランス・プロヴァンスのラベンダー畑

今年の夏はフランス出張を予定していましたが、それも叶わず...。そんな中で唯一、私の心を旅へと誘ってくれたのが、真正ラベンダーの香りでした。

この香りを嗅ぐたびに、アルジャン村の農園に一人で訪ねた夏の日や、ラベンダー畑を自転車で巡ったあの旅の記憶が、鮮やかに蘇ってきます。

「香りは記憶を呼び起こす」と言われるように、それは“プルースト効果”としても知られています。ラベンダーの香りには、ただ癒されるだけではなく、その人の人生の記憶を呼び覚ます力があるのです。

私にとってラベンダーとは、プロヴァンスの光と風と、フランスの美しい景色を想起させてくれる香り。だからこそ今、自宅でこの香りを纏うことで、心の中だけでも南仏を旅するような豊かな時間が生まれています。

香りのある暮らしが、心の余白をつくる

不確かな日々が続く中で、心のバランスを保つのは容易ではありません。そんなときこそ、香りが持つちからに目を向けてみてはいかがでしょうか。

香りは五感の中でもっとも本能的に作用する感覚であり、わたしたちの心や体に深く影響を与えています。

真正ラベンダーの香りを味方に、ひと息つく時間、眠る前の儀式、朝のスイッチとして——香りのある生活が、きっとあなたの暮らしに小さな余白と彩りを添えてくれるはずです。

またマスクを外して、笑顔で会える日まで。それまでは、ラベンダーの香りとともに。

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