あっさんぷらーじゅのブログをご覧いただき、ありがとうございます。春の足音が日増しに近づくなか、先日訪れた彦根城の梅林では400本以上の梅が花を咲かせ、春の香りに心がほどけるようなひとときを過ごしました。
今回のテーマは「天然成分と合成成分の違い」、そして、自然派コスメを選ぶ本当の理由について。
私たちが「天然成分は良さそう」「合成成分は避けたい」と無意識に感じる背景には、どんな感覚や経験があるのでしょうか?この記事では、成分の分類から、現代人が自然派を好む心理、アレルギーとの関係まで、深掘りしていきます。

成分の分類|天然と合成の境界線
1. 天然成分(自然界に存在する成分)
植物から抽出される精油やエキス、動物や鉱物に由来する成分など、自然界に存在するものを指します。たとえば、ホホバオイルやオリーブオイルは、圧搾によって得られる植物性油脂。ブルーダルジャンの精油は、標高1,400mの自社農園で、ラベンダーの花を水蒸気蒸留するという伝統的な方法で作られています。イモーテルはオリーブオイルと太陽光で浸出されるなど、抽出法も多様です。
また、動物由来ではサメの肝油、鉱物由来では酸化鉄などが例に挙げられます。いずれも、自然界のエネルギーを宿した成分であり、使う人の肌や感性に深く働きかけます。
2. 合成成分(人の手で作られた成分)
2-1. 代替合成成分
天然物質を模倣して化学的に合成したもの。例として、ラベンダーの香りの主成分「酢酸リナリル」を人工的に再現するケースがあります。コストを抑え、安定供給できるという利点がありますが、植物そのものが持つ微細な成分群までは再現できません。
2-2. 新規合成成分
自然界に存在しない全く新しい分子構造の成分。近年のバイオ技術により誕生し、効能やテクスチャーなどに独自性をもたらすことも。しかし、長期的な安全性に不透明な部分も残ります。
2-3. ○○由来成分
植物由来、石油由来など、出発原料が天然であっても、化学的な加工を経て得られた成分は「合成成分」に分類されます。「植物由来だから安心」と思われがちですが、加工工程によっては肌への刺激があることもあるため注意が必要です。

天然成分が「良さそう」と感じる理由
では、なぜ私たちは天然成分を好むのでしょうか。答えは、生命そのものに対する感覚的な共鳴にあります。
人間も植物も動物も、命を持って生きています。食事においても「採れたて」「新鮮」「生きている」といったキーワードは、高い価値を持ちます。野菜はシャキッとした食感が求められ、魚も「朝獲れ」「活〆」といった言葉が消費者の心を掴みます。
私たちは無意識のうちに、「生きたもの」から命を分けてもらいたい、という感覚を持っているのです。
それに対し、石油や合成香料、化学薬品は、数億年前の生命の名残であり、もはや「死んだもの」。つまり、「生命力」を持たない素材です。化粧品として肌に塗ったとき、その差は無意識レベルで感じ取られているのではないでしょうか。
ちなみに、私の通っていた仏教系の幼稚園では、食前の挨拶として「あなたの命を、わたしの命にさせて、いただきます」と唱えていました。命あるものからエネルギーをいただくという概念は、自然派コスメにも通じるものがあると思うのです。
天然成分とアレルギーの関係
「天然=安全」という考えには注意が必要です。植物には強い活性作用を持つものもあり、敏感な肌にとっては刺激となる可能性もあります。食物アレルギーにおいても、生命力が強すぎる食材が、体の免疫を過剰に刺激してしまうという考え方があります。
私自身、子どものころに食物アレルギーを経験し、徐々に少しずつ慣らしていくことで克服しました。それは、生命力の強い食材を少量ずつ取り入れることで、自身の生命力を底上げしていったような感覚です。
化粧品においても、生命力のある天然成分を無理なく少しずつ取り入れていくことが、自分の肌との相性を探る上で大切だと感じています。
まとめ|自然とのつながりが美しさを育てる
自然派コスメを選ぶ理由は、「肌にやさしい」や「環境に配慮している」といった側面だけではありません。もっと深いところで、私たちは「命あるもの」に惹かれ、そこから活力をもらいたいという本能的な願いを持っています。もちろん、すべての合成成分を否定する必要はありません。しかし、自分の肌にとって本当に必要なもの、心が共鳴するものを選ぶことこそが、真の美しさにつながるのではないでしょうか。
これからも、植物や自然の恵みを生かした製品づくりを通じて、皆さまの毎日に穏やかな力を届けられるよう努めてまいります。
自然派コスメを選ぶ理由|天然と合成成分の違いとは
あっさんぷらーじゅのブログをご覧いただき、ありがとうございます。春の足音が日増しに近づくなか、先日訪れた彦根城の梅林では400本以上の梅が花を咲かせ、春の香りに心がほどけるようなひとときを過ごしました。
今回のテーマは「天然成分と合成成分の違い」、そして、自然派コスメを選ぶ本当の理由について。
私たちが「天然成分は良さそう」「合成成分は避けたい」と無意識に感じる背景には、どんな感覚や経験があるのでしょうか?この記事では、成分の分類から、現代人が自然派を好む心理、アレルギーとの関係まで、深掘りしていきます。
成分の分類|天然と合成の境界線
1. 天然成分(自然界に存在する成分)
植物から抽出される精油やエキス、動物や鉱物に由来する成分など、自然界に存在するものを指します。たとえば、ホホバオイルやオリーブオイルは、圧搾によって得られる植物性油脂。ブルーダルジャンの精油は、標高1,400mの自社農園で、ラベンダーの花を水蒸気蒸留するという伝統的な方法で作られています。イモーテルはオリーブオイルと太陽光で浸出されるなど、抽出法も多様です。
また、動物由来ではサメの肝油、鉱物由来では酸化鉄などが例に挙げられます。いずれも、自然界のエネルギーを宿した成分であり、使う人の肌や感性に深く働きかけます。
2. 合成成分(人の手で作られた成分)
2-1. 代替合成成分
天然物質を模倣して化学的に合成したもの。例として、ラベンダーの香りの主成分「酢酸リナリル」を人工的に再現するケースがあります。コストを抑え、安定供給できるという利点がありますが、植物そのものが持つ微細な成分群までは再現できません。
2-2. 新規合成成分
自然界に存在しない全く新しい分子構造の成分。近年のバイオ技術により誕生し、効能やテクスチャーなどに独自性をもたらすことも。しかし、長期的な安全性に不透明な部分も残ります。
2-3. ○○由来成分
植物由来、石油由来など、出発原料が天然であっても、化学的な加工を経て得られた成分は「合成成分」に分類されます。「植物由来だから安心」と思われがちですが、加工工程によっては肌への刺激があることもあるため注意が必要です。
天然成分が「良さそう」と感じる理由
では、なぜ私たちは天然成分を好むのでしょうか。答えは、生命そのものに対する感覚的な共鳴にあります。
人間も植物も動物も、命を持って生きています。食事においても「採れたて」「新鮮」「生きている」といったキーワードは、高い価値を持ちます。野菜はシャキッとした食感が求められ、魚も「朝獲れ」「活〆」といった言葉が消費者の心を掴みます。
私たちは無意識のうちに、「生きたもの」から命を分けてもらいたい、という感覚を持っているのです。
それに対し、石油や合成香料、化学薬品は、数億年前の生命の名残であり、もはや「死んだもの」。つまり、「生命力」を持たない素材です。化粧品として肌に塗ったとき、その差は無意識レベルで感じ取られているのではないでしょうか。
ちなみに、私の通っていた仏教系の幼稚園では、食前の挨拶として「あなたの命を、わたしの命にさせて、いただきます」と唱えていました。命あるものからエネルギーをいただくという概念は、自然派コスメにも通じるものがあると思うのです。
天然成分とアレルギーの関係
「天然=安全」という考えには注意が必要です。植物には強い活性作用を持つものもあり、敏感な肌にとっては刺激となる可能性もあります。食物アレルギーにおいても、生命力が強すぎる食材が、体の免疫を過剰に刺激してしまうという考え方があります。
私自身、子どものころに食物アレルギーを経験し、徐々に少しずつ慣らしていくことで克服しました。それは、生命力の強い食材を少量ずつ取り入れることで、自身の生命力を底上げしていったような感覚です。
化粧品においても、生命力のある天然成分を無理なく少しずつ取り入れていくことが、自分の肌との相性を探る上で大切だと感じています。
まとめ|自然とのつながりが美しさを育てる
自然派コスメを選ぶ理由は、「肌にやさしい」や「環境に配慮している」といった側面だけではありません。もっと深いところで、私たちは「命あるもの」に惹かれ、そこから活力をもらいたいという本能的な願いを持っています。もちろん、すべての合成成分を否定する必要はありません。しかし、自分の肌にとって本当に必要なもの、心が共鳴するものを選ぶことこそが、真の美しさにつながるのではないでしょうか。
これからも、植物や自然の恵みを生かした製品づくりを通じて、皆さまの毎日に穏やかな力を届けられるよう努めてまいります。