日本で取得できるアロマ資格を徹底比較|主要団体の特徴と選び方(2025年版)

日本で取得できるアロマ資格を徹底比較|主要団体の特徴と選び方(2025年版)

今回は、2025年最新版として、日本国内で取得できる主要なアロマテラピー資格について、徹底的にご紹介いたします。アロマの香りに癒やされて、「自分も学んでみたい」「将来的にはサロンを開きたい」と思ったことはありませんか?

そんな方々にとって、資格選びは第一歩となる重要なテーマです。しかし、アロマの資格には非常に多くの種類があり、どこから手をつけてよいのかわかりにくいのも事実です。

特に、最近では当農園のラベンダー精油をご利用くださるセラピスト様やサロン運営者様から、「どんな資格が人気?」「どのような活動ができるのか?」といった具体的なご質問をいただくことも増えてきました。

日本国内の団体だけでなく、ヨーロッパやアメリカを拠点とする国際的な団体も増え、アロマテラピーの学びの場はますます広がっています。そこで本記事では、主要な6つのアロマ資格団体を中心に、各団体の特徴やカリキュラム、費用感、取得後の進路まで、より詳しく丁寧に解説していきます。

アロマを仕事にしたい方はもちろん、ご自身やご家族の健康のために知識を深めたい方、香りを用いた創作や芸術活動に活かしたい方にとっても、自分に合った団体や資格がきっと見つかるはずです。ぜひ、じっくりと読み進めてみてください。

日本で取得できる主要アロマ資格6選

以下にご紹介する6団体は、日本において広く認知されており、受講生数や開講講座の充実度、講師の質、資格の信頼性など多くの面で評価されています。それぞれの団体が掲げる理念や学びのスタイルは大きく異なりますので、目的に応じた選択が求められます。

1. 日本アロマ環境協会(AEAJ)

公益社団法人として環境省所管の信頼性を持つAEAJは、日本国内で最も受験者数の多い「アロマ検定」を実施している団体です。趣味レベルのアロマアドバイザーから、教育・講師・セラピストまで、段階的にスキルを高められるのが特徴。全国のスクールやサロンで講座が開かれており、受講しやすい点も魅力です。認定校のカリキュラムも均一化されており、一定のクオリティが担保されています。

また、アロマに関するさまざまな研究や啓発活動を行っており、行政や企業との連携にも積極的です。地域ボランティアや環境教育への関心がある方にもおすすめです。

費用:アロマセラピスト講座(学科+実技)合計約46万円
所要期間:検定取得からセラピストまで最短6か月〜1年程度

2. ナード・アロマテラピー協会(NARD JAPAN)

「メディカルアロマといえばナード」と言われるほど、化学的・臨床的な視点に定評のある団体です。ベルギーに本部を持ち、フランス式のアロマテラピーを日本に広める役割を担っています。分子構造や精油成分の薬理作用をしっかりと学べるカリキュラムは、医療従事者や理学療法士、薬剤師などの専門職からの支持も厚く、修了後は調合師として処方に近いレベルで活用できます。

費用:基礎〜上級+実践=約77万円
所要期間:約150時間(座学・実技)

3. 日本統合医学協会 メディカルアロマ

医療×アロマの統合的なアプローチを掲げ、メディカルアロマセラピストの育成を目指す団体。特徴的なのは、アロマのみならずハーブ、東洋医学、ヨガ、栄養療法などの学びを組み合わせたカリキュラムが用意されている点です。心身のバランスを整えるための統合的視点に魅力を感じる方におすすめです。

費用:約30万円(入学金含む)
所要期間:約60時間(半年以内に修了可能)

4. プラスアロマ協会(IAPA)

香りの創作=調香を学びたい方に人気のIAPA。アロマ調香デザイナー講座では、精油の性質だけでなく、心理的・文化的側面にもアプローチ。3日間の集中講座で精油のブレンド技術や表現力を身につけることができます。香水やルームフレグランスの制作を仕事にしたい方にも最適です。卒業後は商品開発や講師として活躍する道もひらけます。

費用:約18.5万円(教材・受講料込み)
所要期間:3日間集中講座+課題

5. 日本アロマコーディネーター協会(JAA)

アロマを「生活に活かす」視点で学びたい方に適しているのがJAA。アーユルヴェーダの思想も取り入れられたカリキュラムで、セルフケアや家族ケアに関心のある方に根強い人気があります。講師やスクールの自由度が高く、地域に根ざした教室が多いのも特徴。開業支援などのサポートも充実しています。

費用:約21万円(認定講座)
所要期間:約30時間(2時間×15回)

6. 国際アロマセラピスト連盟(IFA)/IFPA

IFA(International Federation of Aromatherapists)およびIFPA(International Federation of Professional Aromatherapists)は、英国を代表する国際的なアロマ団体です。いずれも国際基準でのディプロマ取得が可能で、海外でも活動の場を広げたい方にとっては非常に有効な資格です。

IFPAはより学術的かつ臨床的なトレーニングを重視しており、医療機関との連携を視野に入れた実践も学べます。一方IFAはトリートメント技術の習得に重点を置いており、即戦力として施術現場で働きたい方に向いています。

費用:約90万円〜91万円
所要期間:約1年半〜2年(250時間講義+課題+症例実習)

資格選びのヒント|目的別比較

これらの資格を選ぶ際の判断基準として、「将来どんなことをしたいのか」「どのくらいの時間と費用をかけられるのか」を明確にすることが重要です。たとえば:

  • 趣味や家庭のセルフケアに活かしたい → AEAJ・JAA
  • 香水やブレンド技術を学びたい → IAPA
  • 医療的な活用を目指す → NARD JAPAN・統合医学協会
  • 海外でも活躍したい → IFA・IFPA

また、通学形式・通信講座・オンライン対応など、学び方にも違いがありますので、自分のライフスタイルに合った方法を選ぶとよいでしょう。

まとめ|香りとともに歩むキャリアの第一歩を

アロマテラピーの学びは、資格の取得そのものだけでなく、香りを通じて「自分自身を見つめる」「自然とつながる」「誰かの役に立つ」といった、より深い価値に触れる旅でもあります。資格取得後の道は人それぞれ。サロンを開く、セラピストとして施術する、講師として教える、商品を開発する──そのすべての道が「香りのある暮らし」へとつながっています。

当農園では、真正ラベンダーの栽培から収穫、蒸留、精油化、製品づくりまでを一貫して手がけています。香りの原点を見つめ直すことで、学びがより豊かになると信じています。アロマを学ぶすべての人に、この南仏の恵みが届きますように。

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