エクス=アン=プロヴァンス|石畳と噴水の街を歩く Vol.1

エクス=アン=プロヴァンス|石畳と噴水の街を歩く Vol.1

南仏への旅、再始動

ようやく日本帰国後の仕事が一段落し、久しぶりにブログを再開することにしました。今回の滞在記は、夏に1ヶ月半ほど滞在したフランス出張のレポート。いろんな仕様変更に追われていたサイトやEC機能の統合もようやく整い、やっと筆を執る余裕が出てきました。

時系列で綴りたいとは思っているのですが、おそらく途中で力尽きると思うので(笑)、そのときはご容赦ください。

ニースからエクス=アン=プロヴァンスへ

ニース駅からの出発

7月26日、いよいよ旅の拠点ニースを出発し、プロヴァンス地方の古都エクス=アン=プロヴァンスを目指すことに。1年半ぶりのフランスということもあり、旅の感覚を少しずつ取り戻しながら、キョロキョロと周囲を観察。

はじめて訪れるニースということもあり、何もかもが新鮮で、ソワソワとした高揚感が身体中に広がっていきます。この感覚があるから、何度でも旅に出たくなるのかもしれません。

フランス国鉄の変化に驚く

ニース駅構内の様子

駅に入ってまず驚いたのが、自動改札の存在。フランスにもついにこの時代が来たか…と思いきや、使い方がわからない人が続出していて、係員のもとには常に人だかりが。

他の駅では故障なのか、改札が常に開放されていたりして、完全には機能していない様子。フランスらしいユルさが少し安心しました。

SNCFアプリでスマートに移動

フランス国内を移動するなら、SNCF(フランス国鉄)の公式アプリ「SNCF Connect(旧Oui.SNCF)」は今や必携のツールです。2025年現在、このアプリを使えば、チケット購入から乗り換え案内、リアルタイムの運行状況確認まで、すべてスマートフォンで完結できます。

アプリは日本のApp StoreやGoogle Playでも「SNCF Connect」で検索すればダウンロード可能です。使用言語は英語にも対応しており、初めての旅行者でも比較的操作しやすい設計になっています。

主な機能:

  • チケット検索・購入:都市名を入力するだけで最適な列車やTGVが表示され、座席クラスや価格も一目瞭然。早期購入割引(Prem's)もアプリで適用されます。
  • モバイルチケット対応:発券不要で、QRコードが表示されるEチケットをそのまま使えます。車掌に提示するだけでOK。
  • 運行状況の通知:遅延やストライキ情報もプッシュ通知で受け取れます。フランス鉄道ではしばしば運行トラブルがあるため、これは非常に便利です。
  • ホーム番号の事前確認:発車ホーム(quai)の案内もリアルタイムで更新され、広い駅でも迷いにくくなります。

2025年時点での注意点:

  • 改札にEチケット対応:多くの駅に自動改札が導入されつつありますが、地方駅では未対応のところもあります。改札がない場合は、駅員に直接QRコードを見せて通過するか、車内での検札に備えておきましょう。
  • クレジットカードのセキュリティ認証:一部のカードでは3Dセキュア認証が求められ、SMS認証が届かない日本の電話番号だと購入できない場合があります。対応カードか、Apple Pay/Google Payを利用するとスムーズです。
  • アカウント登録が必要:初回利用時はメールアドレスでのアカウント登録が必要です。旅の直前ではなく、出発前に登録を済ませておくと安心です。

このアプリのおかげで、切符を窓口で買ったり、紙のチケットを印刷したりする手間がなくなり、旅の移動が本当にラクになりました。特に地方都市間の移動や、TGVとローカル線の接続が多いルートでは必須といえるツールです。

マルセイユ乗り換え、そしてTGVへ

マルセイユ駅での乗り換え

エクス=アン=プロヴァンスに向かうには、マルセイユ駅での乗り換えが必要。道中は長く、半日以上かかる行程でしたが、Oui SNCFアプリのおかげで乗り換えもスムーズでした。

TGV車内の様子

TGV LYRIAというスイス行きの高速鉄道に乗車し、エクス=アン=プロヴァンスTGV駅までわずか15分の快適な移動。1等車なのに、区間が短いためリーズナブルな価格で乗れました。

バスで街の中心部へ移動

バス乗り場

TGVの駅は街の中心部からやや離れているため、そこからはバスでの移動。フランスの地方都市ではよくある構造ですね。

エクス=アン=プロヴァンス到着

エクス=アン=プロヴァンスに到着しました!噴水の街としても知られるこの街は、こぢんまりとしながらも非常に洗練されており、南仏らしい明るい空気に包まれています。

観光拠点としても人気で、ここからプロヴァンス各地への長距離バスも数多く発着しています。

再開発と歴史の融合に見る、フランスらしさ

街の中心部

かつて都として栄えた歴史を持つエクスの街並みは、石畳と歴史ある建築が調和し、どこを歩いても絵になる風景ばかり。近年は再開発も進んでいるようで、新しい施設もちらほら見かけました。

それでも旧市街の文化や建物を丁寧に残しながら発展していく姿には、いつもながら感心させられます。古いものを壊さず、上手に融合していくフランスのまちづくりには、日本の地方都市が学べる点が多くあります。

次回は街歩き編へ

こうして無事にエクス=アン=プロヴァンスに到着した今回の旅。次回は実際に街を歩きながら、カフェや広場、ショップなど、現地の雰囲気をたっぷりお届けする「町歩き編 Vol.2」をお送りします。どうぞお楽しみに!

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