こんにちは。今回は「パリ出張記」シリーズのVol.3です。
Vol.1、Vol.2では、フランス最大級の農業展示会「パリ国際農業見本市(Salon International de l'Agriculture)」での出会いや、現地の生産者との交流を通して感じたことをご紹介しました。五感でフランスの農業文化を体験できるこの展示会は、まさに食と香りの宝庫。
ですが、パリの魅力はそれだけではありません。展示会の合間には、歴史と芸術、ファッション、音楽の街としてのパリを深く味わう時間もありました。今回は、その魅力を余すことなくお届けします。
サントシャペルは開館直後の9時がオススメ

パリ観光の楽しみといえば、やはりその壮麗な建築群。中でも“内部の美しさ”に息を呑む場所として知られているのが「サントシャペル」です。
13世紀、聖ルイ王によって建てられたこの礼拝堂には、当時フランスが手に入れた聖遺物が納められています。1階は素朴な空間ですが、2階に足を踏み入れた瞬間、息をのむほど壮大なステンドグラスの世界が広がります。
世界遺産にも登録されているこのサントシャペル。人気観光地ゆえに日中は長蛇の列ができ、入場までに1時間以上待つことも。
おすすめは、開館と同時の9時に訪れること!
私が訪れたのは肌寒い3月初旬の朝でしたが、9時10分の時点ではまだ並ばずに入ることができました。ゆったりとした空間でステンドグラスの美しさをじっくり味わい、気がつけば11時。帰る頃には入り口に長い行列ができ、入場制限までかかっていました。
人の少ない朝の静けさの中で味わうステンドグラスの輝きは格別。ぜひ、朝の時間帯に足を運んでみてください。

パリの劇場文化に触れる
オペラ座でシャガールの天井画を眺めながら
かの有名なパリ・オペラ座「ガルニエ宮」。あの「オペラ座の怪人」の舞台としても知られていますが、今回は幸運にもランチタイムコンサートのチケットを手に入れることができました。

天井画は、シャガールによる「夢の花束」。オペラ座の重厚な建築と幻想的なアートが融合した空間は、ただ座っているだけでも満たされるような不思議な感覚に包まれます。
このランチコンサートは、数ヶ月に1度ほどの頻度で開催されており、入場料も15〜30ユーロ程度とリーズナブル。オペラ本公演が100ユーロ以上かかることを考えると、かなりお得に雰囲気を楽しめます。


シャンゼリゼ劇場でバロックの世界へ
続いて訪れたのは、パリ屈指のアール・ヌーボー建築「シャンゼリゼ劇場」。今回は、モンテヴェルディ作「ウリッセの帰還」の初日公演を鑑賞しました。

クラシックファンが多く集うこの劇場は、観光地的な派手さはありませんが、その分パリの“本物の文化”を肌で感じられます。落ち着いた空間と繊細なバロック音楽、そしてパリジェンヌたちのおしゃれな装いに囲まれ、まるで時が止まったかのようなひとときでした。
流行と伝統が交差するマレ地区
最後に立ち寄ったのは、パリ随一のトレンド発信地「マレ地区」。セレクトショップから老舗の革製品ブランドまで、さまざまな文化が交差するこのエリアでは、歩くだけで刺激を受けます。

特に印象的だったのが、ヴィクトル・ユゴーの旧居が面している「ヴォージュ広場」。ここでは伝統と革新が見事に共存しており、古き良きパリの香りを感じることができました。
街角にはチーズ専門店や紅茶の老舗、香水店なども点在しており、思わぬ出会いも楽しみの一つ。次回Vol.4では、いよいよ食べ物と宿泊編をお届けします。お楽しみに!
パリ国際農業見本市 2017|フランス最大級の展示会を巡る買い付け旅 Vol.3【現地取材】
こんにちは。今回は「パリ出張記」シリーズのVol.3です。
Vol.1、Vol.2では、フランス最大級の農業展示会「パリ国際農業見本市(Salon International de l'Agriculture)」での出会いや、現地の生産者との交流を通して感じたことをご紹介しました。五感でフランスの農業文化を体験できるこの展示会は、まさに食と香りの宝庫。
ですが、パリの魅力はそれだけではありません。展示会の合間には、歴史と芸術、ファッション、音楽の街としてのパリを深く味わう時間もありました。今回は、その魅力を余すことなくお届けします。
サントシャペルは開館直後の9時がオススメ
パリ観光の楽しみといえば、やはりその壮麗な建築群。中でも“内部の美しさ”に息を呑む場所として知られているのが「サントシャペル」です。
13世紀、聖ルイ王によって建てられたこの礼拝堂には、当時フランスが手に入れた聖遺物が納められています。1階は素朴な空間ですが、2階に足を踏み入れた瞬間、息をのむほど壮大なステンドグラスの世界が広がります。
世界遺産にも登録されているこのサントシャペル。人気観光地ゆえに日中は長蛇の列ができ、入場までに1時間以上待つことも。
おすすめは、開館と同時の9時に訪れること!
私が訪れたのは肌寒い3月初旬の朝でしたが、9時10分の時点ではまだ並ばずに入ることができました。ゆったりとした空間でステンドグラスの美しさをじっくり味わい、気がつけば11時。帰る頃には入り口に長い行列ができ、入場制限までかかっていました。
人の少ない朝の静けさの中で味わうステンドグラスの輝きは格別。ぜひ、朝の時間帯に足を運んでみてください。
パリの劇場文化に触れる
オペラ座でシャガールの天井画を眺めながら
かの有名なパリ・オペラ座「ガルニエ宮」。あの「オペラ座の怪人」の舞台としても知られていますが、今回は幸運にもランチタイムコンサートのチケットを手に入れることができました。
天井画は、シャガールによる「夢の花束」。オペラ座の重厚な建築と幻想的なアートが融合した空間は、ただ座っているだけでも満たされるような不思議な感覚に包まれます。
このランチコンサートは、数ヶ月に1度ほどの頻度で開催されており、入場料も15〜30ユーロ程度とリーズナブル。オペラ本公演が100ユーロ以上かかることを考えると、かなりお得に雰囲気を楽しめます。
シャンゼリゼ劇場でバロックの世界へ
続いて訪れたのは、パリ屈指のアール・ヌーボー建築「シャンゼリゼ劇場」。今回は、モンテヴェルディ作「ウリッセの帰還」の初日公演を鑑賞しました。
クラシックファンが多く集うこの劇場は、観光地的な派手さはありませんが、その分パリの“本物の文化”を肌で感じられます。落ち着いた空間と繊細なバロック音楽、そしてパリジェンヌたちのおしゃれな装いに囲まれ、まるで時が止まったかのようなひとときでした。
流行と伝統が交差するマレ地区
最後に立ち寄ったのは、パリ随一のトレンド発信地「マレ地区」。セレクトショップから老舗の革製品ブランドまで、さまざまな文化が交差するこのエリアでは、歩くだけで刺激を受けます。
特に印象的だったのが、ヴィクトル・ユゴーの旧居が面している「ヴォージュ広場」。ここでは伝統と革新が見事に共存しており、古き良きパリの香りを感じることができました。
街角にはチーズ専門店や紅茶の老舗、香水店なども点在しており、思わぬ出会いも楽しみの一つ。次回Vol.4では、いよいよ食べ物と宿泊編をお届けします。お楽しみに!